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3.202023
第14回JIMTEF災害医療研修を受講しました。
第14回JIMTEF災害研修アドバンスコースを受講してきました。
2023年3月18日(土)19日(日)
場所:日本教育会館
公益社団法人日本柔道整復師会より災害担当者を各県より1名選出するにあたり茨城県は私が担当することになりました。担当するに際し、災害医療の知識を習得し、災害現場で活かせるように日本柔道整復師会で推奨している災害講習会に2022年度より参加しています。
その中でもJIMTEFといって公益財団法人国際医療技術財団が運営し、会長を国立病院機構災害医療センター名誉院長林茂樹先生が務め、講師もDMAT(災害派遣医療チーム)ドクターで実際数々の災害現場を経験している小早川義貴先生中心で考えられている本格的災害医療研修は学習量が多くて内容が濃く実践的な研修です。
この研修はなかなか普段できない体験ができる素晴らしさがあります。
参加者66名が各種団体から受講しています。
1. 日本栄養士会
2. 日本理学療法士会
3. 日本病院薬剤師会
4. 全日本鍼灸マッサージ師会
5. 日本言語聴覚士会
6. 日本作業療法士会
7. 日本柔道整復師会
8. 日本臨床衛生検査技師会
9. 日本臨床工学技士会
10. 日本鍼灸師会
11. 日本臨床心理士会
など11種の団体66名を9チームにまんべんなく割り振りして別々の職種で1チームを作り意見を出し合いながら難題を解決していく研修となっています。
目的に向かってチーム一丸となって協力し素晴らしい体験ができました。
さらに今回の講師の中の塩見猛先生は同じ柔道整復師でありながらトルコ地震で日本政府が派遣したJICA国際緊急援助隊医療チーム第1次隊メンバーとして初めて柔道整復師が派遣され、WHOの記録文書にも載る活躍体験をされたと聞き、大変な驚きと感動を覚えました。
同じ柔道整復師として誇らしく思い、後に続くよう頑張りたいと考えました。
JIMTEF災害医療研修の第1段階はベーシックコースで災害の様々な基礎知識の学びとなります。こちらはイーラーニングとテスト形式で約2から3週間ぐらいかかる内容で、終了証をもらっているので、今回は第2段階のアドバンスコースで、災害現場での実際の対処法などが主な内容となります。特に避難所運営ゲームHAG(ハグ)では、私は避難所の受付係を担当しましたが、次から次へと来る多種多様な人達を目的別に的確に対処しなければならない避難所運営の人達の大変さ、ストレスなどがダイレクトに理解できる研修になります。私が感じたことは、避難所運営の人達も一生懸命人を助けようとしているのに、言葉のかけ方ひとつで責められていると感じさせてしまったり、ストレスを与えてしまったり、体験してはじめて気付くことが多くありました。大事なのは思いやりの精神で相手の気持ちに寄り添った言葉や相手を気遣う言葉、パニックになっているかもしれない人から本当に何をすれば助かるかを聞き出す誘導的で思いやりのある会話術が必要だと感じました。
その他にも災害食の実際では、同じ配給品を組合せてアレンジして調理し、飽きの来ない方法を学び、実際に昼食で食べましたが、大変おいしく為になりました。
最終の研修は災害本部運営実習ですがどの団体をどこへ派遣するかと至ってシンプルなことですが実際にやってみると適切な情報収集、時間、場所、人、機材、調整、協力、役割分担、ルート、指揮、安全、評価他様々な要件を的確に整理し即対応しなくてはいけないので
本当にそれぞれの部所の大変さが身に染みて理解できました。
この2日間アドバンスコースで学んだ現場対応は災害担当者だけでなく多くの人達に知ってもらいたい災害現場の大変さであり、知ることにより質の高い心のケアや災害医療を提供できるのではないかと、考えさせられる体験となりました。この素晴らしい研修の体験を広めていき実際の災害現場でも生かせるよう日々研鑽を積んでいこうと深く心に刻みました。